その後、食事に行ったんだけど、
その中での話ですごいショックだった。
まず、旅行に行けないこと。
これは期待してなかったし、やっぱりねって感じ。
口約束は成就しないけど。
でも、私はどうでもいい存在なんだなって。
「お金と暇があれば」って。
そうですか、はいはい。
それと、夢の話。
私には夢がない。
将来のことなんて考えられない。
病気が治ること。
お金に困らない生活をすること。
強いていえばこの2つ。
これは、夢というか願望というか。
去年は夢があったはずなのに。
いつから失くしたんだろう。
他の2人には、しっかりとした（？）ビジョンがあって
それに向かってどうしたらいいか考え行動しようとしている途中で、話が盛り上がり、
私はその会話には入れなかった。
入ろうとしなかった。
羨ましいと思うと同時に
危険だと思った。
夢を語るのは悪くないと思う。
昔の私がそうすることで、精神を保っていたように。
でも、私は気づいてしまった。
私には何もない。
否、何かを得ようとしてこなかったから。
叶えようと道を選んだ途端に普通の生活から逸れてしまいそうだ。
怖いのだ。
何の装備もなしに、茨の道は歩けない。
私が彼女達と歩もうとしても、私だけきっと挫折するだろう。
言葉に出すのは簡単だ。
羨ましいし、自分だって中に入りたい。
でも、私は普通の生活をしたい。
出来れば苦労なんてしないで、夢を叶えたい。
普通に起きて、食事して、働いて、安定した生活。
そんな生活でいいじゃないか。
それこそが素晴らしい。
そう納得させたのに。
だって就職しなきゃ、生活できない。
私は人よりお金がかかるのだから。
なにより、正社員に拘っているのに！
でも、夢を持たないまま生きていていいのだろうか。
思考停止したままでいいのだろうか。
夢を語った君は居ない。
夢を語り合った私も居ない。
現実を知ってしまったから。
それに、これから始まる現実の中で
夢を見ればいいじゃないか。
頭では分かっているけれど。
私には何も無い。
きっと周囲からは失望されている。
